珍味 生マグロの心臓

「救急車よんどこかいね。」

「いっそ霊柩車をお願いします。」

「どこの部位かわからんけど、むかし内蔵たべたら、髪の毛抜けるわ、のたうち回るわで大変やったらしいで。」

こんな会話をしながら頂きました、「生マグロの心臓。」

これを刺身で食べてみようとドキドキしていたら、どうも色々なウワサを吹き込まれたわけです。

早田大敷には、5月、6月ころになると50kgを超えるマグロがのるようになってきます。

それらは鮮度を保つために、船上でエラや内臓を取り外してきます。

取り外した部位は普段捨てられてしまいますが、今日はその心臓を特別にいただきました。

生マグロ 心臓

70kgほどあるマグロの心臓は、流石の存在感です。

冒頭でおどろおどろしい会話を交わしていましたが、昔マグロ船に乗っていた漁師からしたら、「うまいじょ」とのこと。

また、実際に食べた他の漁師は「生レバーみたいだ」と言っていました。

ちなみに、ネットで探すと冷凍の心臓を通販しているところもあるようです。

生マグロ 血抜き

さて、まずは血抜きです。

・塩でもんだほうが良い、という漁師の話し。

・流水で絞るように血を出す、というネットの情報。

両方をミックスして、濃い目の塩水の中で心臓を絞ってみました。

心臓を握りしめると、ありきたりなセリフが頭をよぎります。

「お前はもう死んでいる…」

生マグロ 血抜き

だいぶ血が出てきたようですが…

とにかく血なまぐさい。

念のためにもう一回洗い直しておきました。

生マグロ 心臓

水気を拭き取り、薄皮をむきます。

あとは刺身にすればいいはずですが…

どうしても血なまぐさい気がする。。

生き血をすするくらい血なまぐさい気がする。(疑心暗鬼)

ピチットシート

ということで、もうひと手間。

ピチットシート!

ピチットシート

シートの間にゲルが入っています。

浸透圧と半透膜の分子選択性よって余分な水分とくさみ成分を吸収してくれる代物です!

(って箱の裏に書いてあります。)

他の魚も、このシートに包んでから刺身を造ると、余計な臭いが取れて魚の味が引きたちます。

使徒

ハートが優しさに包まれています。

優しさは、体内の悪いものを吸い出してくれるのですね。

(ちなみに心臓は真ん中から真っ二つに割っています。)

生マグロの心臓 刺身

1時間ほど冷蔵庫で寝かせ、ついに刺身に。

見た目は生レバー。

マグロ ハツ 刺身

食べ方は、

①塩と胡麻油

②生姜、大葉、醤油

の2パターン。

さて、お味は、

お、血生臭くない。

ん、味もあまりしない。

どうも薬味をつけて食感を楽しむ、という食べ物のような気がします。

あるいは丁寧に洗いすぎて旨味も逃げていったのか…

とはいえ冷凍していないマグロの心臓は正に漁師町の味。

慣れ親しまないと口にすることはできません。

食べてみたい方は是非、お気に入りの漁村をつくり、通いつめてみるのもいいかもしれません。

その後体調も問題ないので、食中毒おそるるに足らず。でした。

#マグロ #珍味 #ハートフル #生マグロ #ハツ

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